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披露宴で演武

11/22は姪の結婚式があり富山へ帰省。

居合には、新年を迎えるにあたり四方の魔を切り払い、清々しい心と身体で新年のスタートを切るという意味で演武を行うことがあります。これに因んで結婚式で二人の門出を祝し四方の魔を切り払ってお祝いをするということで居合を演武することがあります。

姪は学生時代に部活は剣道部に所属していたこともあり、披露宴には是非居合を演武して欲しいとの要望があって引き受けることにしました。

披露宴の会場は演武するには少し狭く洋式のテーブルで見る人の目の高さもあって立ち技を中心に、「虎乱刀」・「行連」・「袈裟切り」・「四方切り」・「抜き打ち」の5本。

審査や大会とまた違って、華やかな会場が転瞬子供さん達でさえ声一つ出ない緊張した雰囲気に包まれ固唾を呑んだ様子で見ておられました。

 演武が終り着替えてから小生もホッとして食事をしている席に、数名の方が代わる代わる話し掛けてこられ、「初めて居合を見た。素晴らしかった」との感想でした。

これは小生の技のレベルのことではなく、日本の居合道を初めて見た日本人の感想なのです。

 我々日本人は、アメリカより更に古く永い伝統を持っている優れたこの日本の文化をもっと知る必要があると思います。今、外国の方達が沢山日本の文化を学び吸収しようとしています。数年前ウクライナから審査を受けに来られた外人の方の演武を拝見して、これは日本人以上でモタモタしていたら日本は負けると思いました。今、この素晴らしい日本の文化にもっともっと日本人は身近に触れ合ってゆく必要を痛感しました。

 折りしも当日は、富山県の剣道連盟と凌雲館が主催の居合道大会が盛大に行われていてこの大会とは全く関係はないのですが、披露宴という1会場でしたが小生の拙い演武という形で参加させていただきました。