呼吸法についての本が多数出されていますが、小生ん十年前に鎌倉の円覚寺で早朝座禅会に参加した時のことです。
後で分かったのですが武道関係の人に多い逆複式呼吸を教えていただきました。まず吸う時はお腹を引っ込める、吐く時はお腹をプ~と膨らませる、そして止める。これを円を描くようにイメージし、お腹を使って特に吐く時に心を集中させる。
先達て斎藤 勝氏の「呼吸入門」を読みましたが、これはまた別の方法で吸う時はお腹を膨らませ、一旦止める、そして吐くときはお腹を引っ込める。これを「3秒」「2秒」「15秒」で行う方法です。15秒吐きつづけるのは結構辛いですね。
居合道では吐いて間を持たせてもせいぜい3・4秒でしょうか、5秒は長く感じますね。
筆者は吐くことを突き詰めて行くと「吸って吐き終わった瞬間に死が訪れる。1つ・2つという数息感で息の変わり目を意識することで生きることの中に死を感ずる」と言っています。
死を感ずるが故に生きることの新鮮さを感じるという意味だと解釈します。