居合道の稽古の中でよく、「間を取る」ということが言われます。
間という言葉は、一瞬止まってる間のことなのですがただ止まっているのではなくある行動の意味を表現している「あいだ」なのだと思います。
初段クラスの人がその上を目差して稽古している。もう技はすっかり習得していているのですが間のとり方が今一つ。そこで例えば「前」の切り付けの後、私が「いち.に-・さんっ」と発声して血振りに移ろうとしている動きを抑えようとしている光景を何度か見られた方があると思います。
切り付けたらその後、敵の動きを見て更に残心があるはずです。その間動きは止まっているのですが目と心は動いているのです。その目と心の動きが「吐く」呼吸なのです。
丹田を意識してしっかり息を吐いて切り付けし更に残心に至るまで息を吐き続けるのです。
そこに間が見えて、技を見ている人の感動を誘えれば素晴らしいですね。